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歴史を知れば社会が分かる。「歴史」を勉強するための入門書5選!

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歴史を勉強する意味とは何か?

東洋思想では基本的に「輪廻転生」など考え方があり、「二度あることは三度ある」のような「歴史の見方」がある。

19XX年に何が起きて結果こうなった」という見方は本来、根付いていないはずの地域。日本を含む東洋の歴史の見方は、過去起きたから具体的な事件から、「栄光を勝ち取ったものはその虚無感に苛まれ衰退する」という昔の絵巻のように、「本質を抽出した」ストーリーとして展開されることが主である。

しかし、西洋の学問が輸入されてくるうちに、その見方はもはや過去のものとなった。思想史的にも、一般的な人々の意識の中にも、西洋的「時系列」による歴史の見方は、完全に浸透している。しかし、その見方が「面白い」と感じるかどうかでいえば、さほど面白くないと感じる部類に入るのが「歴史」である。

そんな現代社会の中で、「歴史を学ぶ意味はあるのか?」その意味は、共有はされど、自分が「学びたい!」という意識には繋がらないことが多い。「必要性」に駆られないと、人はなかなか歴史を学ぼうとしない。

しかし必要性を感じるためには、「ある程度のこと」を知っている必要があり、そのためには面白いと思う本を見つけなければならない。

そこで今回は、「歴史を学びたい!」と思える書籍を5つ紹介する。もし興味がわいたら、ぜひ手に取ってみてほしい。

 

 

(1)『世界を変えた10冊の本』-池上彰

 

世界を変えた10冊の本

世界を変えた10冊の本

 

タイトル通り、「世界に影響を与えた有名な本」を紹介する1冊。一見歴史とはまったく関係ないように思えるが、マルクスアンネ・フランクなど、近現代のあらゆる言論に示唆を与えた書物を概観することで、歴史の流れをつかむことができる。 

 

 

(2)2時間でおさらいできる世界史 近・現代史編-祝田秀全

 

2時間でおさらいできる世界史 <近・現代史篇> (だいわ文庫)

2時間でおさらいできる世界史 <近・現代史篇> (だいわ文庫)

 

まずは歴史の概観を。すべてを網羅しているわけではないが、これで西洋の歴史は大体を踏まえることができる。歴史の一定の部分にフォーカスして調べたり、興味をもったりするためには、全体を知らないといけない。しかし、教科書レベルを読むとかなり時間がかかるので、忙しいビジネスパーソンには特におすすめする。

 

(3)おとなの教養-池上彰

 

こちらは現代の教養を語った1冊。今社会をとらえるために知っておくべき「教養」を解説したものだが、内容は代表的な歴史的事実を踏まえたものとなっている。現代をとらえるためには歴史を学ぶ必要があるとよく言われるが、そのためには現代社会を解説している本を読むのが最も効率が良い。 

 

(4)日本の思想-丸山真男

 

日本の思想 (岩波新書)

日本の思想 (岩波新書)

 

こちらは上級者向け。ある程度、近代日本の思想を概観したあとに読まないと難しい部分が多い。しかし内容的に後半にあたる「講演会を書き起こした部分」には、近代日本の学問がどういう風に変遷していったかが分かる内容がある。日本の「思想史」をつかむなら一度手に取っておくべき書。 

 

(5)もういちど読む山川倫理-小寺聡

 

もういちど読む山川倫理

もういちど読む山川倫理

 

 山川出版社の「もういちど読む」シリーズの「倫理」。なぜ倫理かというと、思想家や哲学者、宗教は歴史を動かし、また歴史に大きな影響を受けているものだからである。何かが起こった、という「事実」よりも、その「事実」から思想家がどのような意識改革を目指したのか、というポイントから歴史を学ぶと、いっそう興味がわいてくる。

 

まとめ

歴史を概観するのは難しく、時間がかかるもの。しかし、「思想」や「現代社会の問題」から歴史をたどっていく、という方法だと面白く感じながら歴史をとらえることができる。

ぜひ今回紹介した書を手に取って、「本当に使える知見」を手に入れてほしい。